まこっ鑑賞録

読みたい!見たい!と思ったものを鑑賞し、そのまんま感想述べてみるブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

読書百冊(8)『老人と海』ヘミングウェイ著

ヘミングウェイといえばこれが出てくる。老人が海で大魚と戦う。言ってみればただそれだけの話だが、男のロマンをくすぐってくれるような展開となっている。 サンチャゴは孤独な漁師であり、近所の少年とのみ心を通わせている。少年には漁を教えたりするもの…

読書百冊(7)『銀の匙』中勘助 著

どこぞの進学校で教科書替わりに使われていたと名高い小説である。最初に言っておこう。銀の匙は序盤でしか登場しない。しかし、思い出を振り返る1つのスタート地点である。 執筆時期及び時系列に従い、前編と後編に分けられている。前編では幼少期の思い出…

読書百冊(6)『哲学の使い方』鷲田清一 著

鷲田清一と言えば入試国語でよくお世話になったりするあの哲学者である。関西にゆかりがあるため、もしかしたら私のこれからにおいて繋がりを持つ場面があるかもしれない。割と文体が好きなタイプである。 この本は、読んで字のごとく、哲学の『使い方』を提…

読書百冊(5)『変身/掟の前で 他2編』カフカ著

『変身』はカフカの中でもトップクラスに有名なものであろう。主にそれ目当てで読んでみたのだが、他の作品も面白かった。カフカ初心者である私にとってカフカはあまりに一瞬の出来事だったように思われる。 それぞれの作品について述べる。 判決 主人公が友…

読書百冊(4) 『ひとはなぜ戦争をするのか』A・アインシュタイン S・フロイト

タイトルよりも著者に惹かれて読むこととなった。アインシュタインとフロイト?そんな著名人2人が連名で文を書いたとは、どういう経緯があるんだ?どうやら1932年国際連盟がアインシュタインに「いちばん意見を交換したい相手と書簡を交わしてくれ」と依頼した…

読書百冊(3)『旧約聖書 天地創造 創世の書』フェデリコ・バルバロ訳注

この度、なんとなく旧約聖書を手に取ってみた。 私は宗教に特別な知識があるわけでもなく、信心しているわけでもない。しかし未知の領域があるのは些か満足に欠けるところがあり、こんなに有名な本に触れてこないのはよろしくないと思ったのである。 この神…

読書百冊(2) 「日本人の英語」マーク・ピーターセン著

私は英語に関して、というより語学全般に関して多少の苦手感を抱いている。基本文法や単語を覚えて、こんな感じだろうと組み立ててみても、綺麗な英作文にならない。読むのもひと苦労する。何故だろうか。 それは英語と日本語の差を感じていないからである。…

読書100冊(1)『地底旅行』ジュール・ヴェルヌ著

100冊読むぞ!と決めたので、読了したら感想等ここに記していく。 1冊目は言わずと知れた古典の名著、SFの始祖ヴェルヌの『地底旅行』(光文社、高野優訳)。 この話は主人公アクセルが叔父のリーデンブロック教授に連れられ地底を冒険する体験記となっている…